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「商店街は誰のために存在すべきか!」 

マルセイニュース誌上で、毎月社長が読んだ本を紹介させていただいている  “最近読んだ本より・・・” というコラムに、最近静かな反響があります。




72号(昨年11月発行)で、久繁哲之介著 『地域再生の罠 なぜ市民と地方は豊かになれないのか』 という本をご紹介しましたが、あの記事面白かったよと何人かの方から声をかけていただきました。



社長はこの本をひじょうに興味深く読んだらしく、同じ著者の本 『日本版スローシティ』 を取り寄せて本でいました (2冊とも付箋がびっしり!) 。



よほど気に入ったと見えて、本紹介コラムと別に久繁さんの本を紹介するコーナーをつくり、毎号その内容について書いています。ここ数回は 、『日本版スローシティ』 の中で紹介されているサード・プレイス (第3の場所) という概念について紹介していますが、この内容に関心を寄せてくださる方も増えているようです。


昨年12月には、久繁さんが恵庭市で講演するという情報を得て出かけてきました。
そのときの感想を73号 (昨年12月発行) で報告しましたが、以下がそのときの記事です。(M)



 『地域再生の罠』 の著者・久繁哲之介さんの講演  マルセイニュース73号(2010年12月)より


「商店街は誰のために存在するか」

   1212(日)恵庭市で開かれた「商業・商店街活性化を考えるシンポジウム」に同席させていただきました。先月号でご紹介した本『地域再生の罠』の著者久繁哲之介さんが基調講演されることが判り、ぜひお話を聞きたいと思ったからです






  基調講演のテーマは、『商店街は誰のために存在すべきか』 です。わたしは商店街の人間ではありませんが、「商売は誰のために存在すべきか」 というふうに聞かせてもらいました。


「商い」 の原点、本質に迫るお話でした。



 久繁さんは「商店街に人が集い、モノが売れていくことの背景には、(商人である) みなさん自身に〝人が好きだ〟〝人とのつながりが大切だ〟 という気持ちがあり、そういう見えない価値がわかる人たちが、その商店街に集まっている、ということがあります。」と講演を始められ、「これが結論です。」と述べられました。



 
 そして、それを実証する具体的な事例をいくつか紹介されました。



 
講演の中では何度も「具体的な成功事例の表面ではなく、その深層にあるものを見てください。」 と話されました。何度もおっしゃるので、わたしはそれだけ 「成功事例の表面的な真似」 というのが多いのだろうか、と思ったほどです。



わたしはスローシティという概念を提唱していますが、スローとは時間がかかるということも含みます。イヤだ、早く結果が欲しいと成功事例のマネをするのは、地域再生の罠のひとつです。結果を急ぐ人ほど、その罠にはまります。」
とも話されました。


 
では、どうすれば良いのでしょう。それは 「売り手と買い手が、お互いを思いやる気持ちを持つこと。事業者側は、市民に思いやっていただけるように、ふだん行動すること」 なのだと言います。では、どうすれば市民に 「思いやって」 いただけるのかという、次なる疑問が湧いてきます。これこそが核心部分で、 「誰のために、その事業は存在すべきか」 という講演のタイトルにたどり着いてくるのでした。


  久繁さんが提唱している   「サード・プレイス」 という概念については、来月号で少しご紹介しようと思います。






                                                 
社 長


 

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