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「地域」 をテーマに起業!東京都奥多摩町へ移住!

 
マルセイニュース66号では、地元出身の一人の若者をご紹介させていただきました。
村下知宏(むらしたともひろ)さんです。
                                (以下、マルセイニュースより転載)




「地域」をテーマに起業!
    東京都奥多摩町へ移住  村下知宏さん


 

 浦河高校卒業後に地元を離れ、
 遠くの都市で専門学校や大学に通い学ぶ若者たちが

   います。 


 
 その中の一人で、マルセイニュースの読者でもあり 
 今春大学を卒業した村下さんが当社を訪ね、これか
 らチャレンジする進路について話してくれました。

 東京に戻った村下さんに、依頼して書いていただい
 た文章をご紹介させていただきます!


 



『  私は今、東京都奥多摩町という過疎の町に住んでいます。
  奥多摩町は人口
千人程の山に囲まれた多摩川の上流に位置する町です。

そんな奥多摩町に、この春から大学卒業と同時に移り住み、
これから仲間と3人で「地域」をテーマにした事業を興そうとしています。
なぜ、そのような進路を選択したのか。
なぜ、取り組むテーマは「地域」なのか、その思いを書いてみます。



 大学受験時、私は北海道の大学を一切受けませんでした。


18年間住み続けた場所への閉塞感から、一度、自分の環境を変えたいと思ったからです。大学に入学してからは、高校時代を部活にも入らず無為に過ごしてしまった後悔から、大学祭の実行委員や、ビジネスプランコンテストへの参加など、何かしらの活動をするようにしていました。


 何かを変えたい、何かを為したい、少しでも特別になりたいという思いがどこかにありました。活動や研究に共通するテーマは環境問題でした。
それも「自然が好き」といった考えからではなく、文系の自分でも「何かできる」のではないかと思ったからです。



私は社会学部という学部で学んでいましたが、とかく分析や理論に終始しがちです。しかし、地球環境という実際に森が消えたり、ゴミが増えたりといった目に見える現実がある問題なら、考えるだけではなく「現実を変える」ことができるのではないかと考えたのです。





  
 大学3年になり、就職活動を開始した際にもそういった生活の糧を得るため以外の価値を仕事に見出したいという想いがありました。そしてその想いを実現できるのは会社の中なのかという疑問も起き、身の入らない就職活動が続きました。


そんな中、ふと浮かんだのが「地域」という言葉であり、「浦河」という場所でした。大学進学時には出たくてしょうがなかった故郷ですが、違う場所に移り住み関わる中で、愛着を抱いていることに気づきました。


 



そして自分が愛着のある地域なら想いを持って働くことができるのではないかと考えはじめました。


その折偶然、地域活性や環境ビジネスを事業とするアミタ株式会社(現アミタホールディングス株式会社)と出会い、研修生として活動させていただくことになりました。


 


 研修の中で、強い想いを抱く多くの仲間と出会い活動を経ることで自分の手でなにかをなしたいという欲求が強くなりました。


現在の仲間から起業しないかと誘われた時には悩みましたが、そんな想いを抱いたままの就職活動や進路選択が現在もそして最終的にもうまくいくとは思えず、現在の奥多摩移住を決めました。


 


 現在、人口流出など徐々に衰退する市や町が数多くあります。
奥多摩や浦河もそうです。
私たちが事業を進める上でのテーマは「都市と地域の相互補完」です。


都市では埋もれてしまうような可能性が、地域という小さな繋がりの中でなら必要とされ、芽をだすことができるのではないかと思っています。また、その挑戦が地域の活性化につながると考えています。そのような関係性の実現のために、自分たちがその挑戦の一つとなろうと考えています。


                               2010年5月16日   村下知宏    』



 


 
 ソーシャル・ビジネスという言葉があります。「解決が求められている社会の課題に取り組むことを目的として、活動する事業」のことを指し、こういう事業を始めた人のことを「社会起業家」とも言います。


 環境・貧困・地域再生・教育など様々な課題の解決に、多くの人がとりくんでいます。
世界にはたくさんの社会起業家がいて、日々世界をより良くするために汗をながしていますが、日本でも、若い社会起業家が目を見張るような活躍をしています。

先月号で紹介したケアプロの川添さんもそのひとりですし、少女売買春根絶にとりくむ村田早耶香さんや、病児保育をはじめた駒崎弘樹さんなどにより、たくさんのソーシャル・ビジネスが生まれていて、私はほんとうに今の若い人たちを尊敬しています。


  村下君が当社を訪ねてくれて、仲間と共に地域事業にとりくむことを決めたという話を聞いたときは、本当にうれしかったです。

また、私の知らなかったソーシャル・ビジネスの本を教えてくれたりと、とても刺激を受けました。これから幾多の困難があるでしょうが、がんばってください。
応援しています。

そして、その経験と力をいつかは浦河のために役立ててほしい、それが私の勝手な願いです。その日を楽しみにしています。がんばれ!村下知宏君!
 
                                      
社長




                                        
《 編集追記 》

ニュースを配布して1週間ほどが過ぎていますが、

「村下君ガンバレ!」
「希望の持てる内容でしたね。」
「あの村下君が・・・びっくりしました!」



などなどのメッセージが届いてきています。
今週からは、掲載されたごあいさつ号(町内中心部にポスティングしています)
2400部の配布が始まります。 



明るい話題の少ない近頃ですが、
村下君のチャレンジに明るい希望を感じて下さる町民の方がいらっしゃると
うれしいなぁと、思っています。 


 


 


 


 


 

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